更年期の症状には、眠れない(不眠)という症状がある一方、眠くて眠くて仕方がないという症状で悩んでいる方もいます。
女性ホルモンが乱れる更年期
更年期を迎える時期になると、卵巣機能が衰え、その結果として、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。
エストロゲンの分泌量が減ってくると、脳は卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することができないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加というホルモンバランスの乱れが起こります。
このホルモンバランスの乱れによって、身体的・精神的不調が起こるのですが、その一つに「眠くて眠くて仕方がない」という症状があります。夜しっかりと眠っているにもかかわらず昼間も眠くて眠くて仕方がないという方は、更年期障害が影響しているのかもしれません。
自立神経を整え、眠気やだるさを改善する方法
もちろん、一概に更年期障害であると断定することはできませんが、多臓器に問題がなく、一日中眠気に襲われる場合は、更年期によるホルモンバランスの分泌の乱れから起こる自律神経の問題であると考えられます。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経はよく動く昼間に活発になり、リラックスを促す作用のある副交感神経は夜に活発になるといわれていますが、実は、運動している最中は交感神経が活性化され、運動後はその反動で副交感神経が活性化されることが分かっています。
更年期を乗り切る方法として、適度な運動やリラックス方法を試してみることで、自律神経を整え、つらい昼間の眠気やだるさを改善することができます。
生活習慣を見直してみる
この眠くて眠くて仕方がないという症状は、ちょっとした生活習慣の見直しで、ある程度は改善することができます。まず、朝起きたら太陽の光を浴びることを日課にすることをお勧めしています。1日1時間を目安に、日光を浴びるようにするとよいでしょう。
そして、日中の適度な運動も大切です。1日30分から1時間程度で構いません。ただし、睡眠前の運動は脳が興奮して眠りにくくさせてしまうため、運動をするなら昼間から夕方のうちに済ませましょう。更年期でなくても、日光を浴びたり、身体に適度の疲れがないと、不眠になったり、寝つきが悪くなってしまいます。
また、日中、猛烈な眠気に襲われる方は、夜の睡眠の質が低いことも考えられます。年齢とともに、深く眠れる時間は徐々に短くなる傾向にあることが厚生労働省のサイトにも書かれています。そのため、更年期からは、睡眠時間の長さよりも、睡眠の深さ(質)を意識する必要が出てきます。
おすすめのサプリメント
こうした生活習慣の見直しと並行して更年期対策のサプリメントを摂ることで、日中の眠気やだるさを改善することができます。更年期対策には色々なサプリメントがありますが、中でも「マカサプリ」や「エクオールサプリ」また「プラセンタサプリ
」がお勧めです。
プラセンタは肌のはりや艶、髪の毛の艶などに効果が高いことで有名ですが、この他にも自律神経調整作用があることから、更年期の眠くて眠くて仕方がないといった症状に一押しのサプリメントです!私自身、プラセンタは利用していますが、寝つきが良くなった上に、朝、スッキリと目覚められることに驚きました。
更年期の時期というのは、閉経という大きな身体の変化が起こりますので、不調を感じやすくなります。閉経を境に前後2~3年が、最も更年期障害の症状が出やすいといわれています。この5年前後の期間は、身体の変化とうまく付き合うためにも、無理をしないということが非常に大切です。