人によって起こる症状や症状の強さは異なるので、更年期の症状としてあげられている症状が起こっているけれど、本当に更年期が原因で起こっている症状かどうか分らないという方も少なくはないようです。
体や心に起こっている症状は更年期の症状かどうかを確認するためには「いくつかの確認方法」があります。更年期に起こりやすい症状が「どれくらい、どの程度現れているか」で気になる症状が更年期の症状かどうかをチェックしてみましょう
この記事の目次
まずはチェックからはじめよう
更年期に起こりやすい症状
● 顔がほてる
● 汗をかきやすい
● 腰や手足が冷えやすい
● 動悸や息切れがする
● 頭痛やめまい、吐き気が起こりやすい
● 疲れやすい
● 肩こり、腰痛、手足に痛みが起こる
● 寝つきが悪い、眠りが浅い
● イライラする、怒りやすい
● 憂鬱になる、気分が沈む
これらの症状の中でいくつかの症状が現れているけれど気になる程度ではないときは特に異常はありません。気になる症状があるものの、該当する症状の数が少ないときは食事や運動に気をつけることで症状を改善することができます。
日常生活の中に支障が出るくらい強い症状がいくつか現れているときは、更年期外来や閉経外来がある婦人科などの専門機関を受診したほうが良い場合があります。病院に行くほどではないと我慢をしている方も少なくはないようですが、治療を受けることで症状が緩和され、更年期を無理なく過ごすことができるようになります。
該当する症状が多く、それぞれの症状が強く現れ、日常生活もままならないときは、専門機関を受診し、長期に渡る計画的な治療が必要になることもあります。更年期の症状が現れているのか良く分らないというときは、まずはこの方法でチェックしてみてはいかがでしょうか。そして、辛い症状で悩んでいるときは、我慢をせずに早めに専門機関を受診しましょう。
インターネットや雑誌などでも簡単に更年期の症状かどうかをチェックするチェックシートが出ているので、そのようなチェックシートを利用してみるのも良いのではないでしょうか。
30代後半から更年期の症状が出る「プレ更年期」
最近は、自律神経のバランスの乱により、30代後半から更年期の症状によく似た症状が現れる女性も少なくはないようです。
プレ更年期の症状は、ストレスや過労などが原因で起こることが多いと言われているので、30代後半で更年期の症状によく似た症状が現れているという方は、「緊張がほぐれホルモンバランスを整える作用」が期待できるアロマテラピーを生活に取り入れたり、ハーブティーを飲んでみてはいかがでしょうか^^
更年期に起こりやすい症状は年齢によっても変化します
40代から50代にかけては、月経不調や不正出血、月経期間が短くなる、など月経に関する症状や、ほてりやのぼせ、発汗、めまいなどの症状が起こりやすくなります。さらに、50代を過ぎると、この症状に加えて膀胱、外陰部の痒みや尿失禁なども起こりやすくなります。イライラや不安、憂鬱、疲労感、頭痛、めまい、嘔吐などの症状は、年齢に関わらず更年期であればいつでも起こりやすい症状です。
更年期が終わり、閉経を迎えた後は、高血圧症、動脈硬化、心筋梗塞、骨粗しょう症などの病気も起こりやすくなるので、早い時期から予防を心掛けておくことが重要です。
更年期の症状ではないかと思い専門機関を受診したところ、更年期の症状ではなく、鬱病や自律神経失調症、PMSなどの病気と診断されることも珍しいことではありません。また、更年期の症状なので、病気とは違うのでわざわざ病院に行かなくてもよいと思っていたら、その症状は更年期の症状ではなく「狭心症や脳腫瘍など命に係わるような大きな病気を患っていた」ということもあります。気になる症状が起こったときは、そのままにしておくと命に係わるようなこともあるので、早めに専門機関を受診しましょう。
よくある症状に肩こりがありますが、視力の低下でメガネの度数が合わなかくなったことが原因の場合もあります。メガネを変えただけで改善することもあるようなので参考にしてみてくださいね。
更年期の症状化どうかの判断は専門医にまかせよう
更年期の症状が起こっているかどうかということは、医師でも判断ミスを起こすことがあるそうです。そのため、自身で更年期の症状かどうかを判断することは難しいことだと理解しておきましょう。安易な自己判断で大きな病気を招く危険性があるので注意が必要です。
更年期は体にいろいろな変化が起こりやすい時期です。そのため、今までそれほど健康に気を遣っていなかった方も、更年期を迎える年齢になると、自分の体や心に気を配り、体や心の声にしっかりと耳を傾け、わずかな変化も見逃さないようにしましょう。そして、普段の食生活や生活習慣に気をつけ、辛い症状が起こったときは、我慢せずに休息をとり更年期の体や心の変化と上手く付き合っていきましょう。