更年期を迎える年齢になった頃から今まで使用していた化粧品が急に肌に合わなくなってきた。という方も少なくはないようです。
30代に入ると緩やかに肌は衰えていきますが、更年期を迎える頃になると急激に衰えが進み、まるで別人の肌になったような肌の変化を感じることもあります。また、この時期に突然敏感肌に肌質が変わってしまったというということも多いです。
更年期は肌のターニングポイントと言われているので、今まで使用していた化粧品が肌に合わないと思い始めたときは、今までのスキンケアを無理に続けず、この機会にスキンケアの見直しを行ってみましょう。
ターニングポイントとなる更年期の肌
スキンケアの見直しと言っても見直しの方法がよく分らないという方も多いのではないでしょうか。見直しのポイントとしては、まず、以下にあげる習慣に1つでもあてはまるものがあれば、見直しを行う必要があるので、確認することから始めましょう。
5年以上同じ基礎化粧品を使用している
顔全体に全て同じケアを行っている
乾燥が気になるのでクリームを厚塗りしている
スキンケアのアイテムを5種類以上使用している
同じ化粧品を長く使い続けていると、肌の変化を見落としがちになってしまうので、そのときの肌の状態に合ったスキンケアを行う必要があります。また、多くのアイテムを使えば使うほど肌の状態は良くなるわけではありません。
多数のアイテムを使用している人は、アイテム数の見直しも必要です。
スキンケアを見直す第一歩
スキンケア見直しの第一歩としては、スキンケアを一時的にお休みする「断食肌」がおすすめです。断食肌を行う期間は1日半なので、週末や連休などを利用して行うと良いでしょう。
ここで断食肌の方法を紹介します。
1日目
断食肌を行う前に、まず自分の肌の状態をチェックします。(※乾燥していう部分、油っぽい部分をしっかりチェックしておきましょう。)
夜のスキンケアは、ミルクまたはクリームクレンジングのみです。クレンジングの後、10分ほど時間をおき、肌の状態をチェックしましょう。このときも乾燥している部分、油っぽい部部分はどこかをチェックしましょう。
2日目
朝はぬるま湯のみの洗顔です。外出するときは、ヒアルロン酸など保湿成分が配合された美容液をつけ、その上から日焼け止めを塗り、パウダーファンデーションをつけましょう。夜はメイクをしたときは、1日目と同じようにミルクまたはクリームクレンジングを行ってから肌の状態をチェックしましょう。肌の状態は変わったかどうか、乾燥している部分はどこなのか、などをチェックしましょう。
断食肌を行うと、今の自分の素肌のコンディションをチェックすることができます。その結果から、乾燥している部分が分ったり、思っていたよりも乾燥していない部分が分ることもあります。自分の素肌のコンディションが分ったら、その状態に応じたケアを始めましょう。
閉経前は肌が大きく揺らぐ時期です。
肌が敏感になりやすい時期であり、閉経後は肌が薄くなるので、この時期は、守りのスキンケアを行うことが大切です。
守りのスキンケアで重要なポイントは、塗り過ぎに注意をし、なるべく肌に負担にならないケアを行うことです。塗り過ぎの場合は、断食肌を行うと肌が回復するので、断食肌を行って肌の状態が良くなった、という人は、断食肌を行う期間を伸ばしてみたり、頻繁に行うと効果的です。
この時期に肌の衰えをなんとか改善したいと思い、急に高価なアンチエイジング化粧品を使い始める方も少なくはありません。高価な化粧品はアンチエイジング効果が期待できるかもしれませんが、かえって肌に負担をかけてしまうことがあるので注意が必要です。
ビタミンC誘導体配合の化粧品でケアしてみる
この時期に肌に取り入れたいのは、ビタミンC誘導体が配合された化粧品です。誘導体にはいくつかの種類がありますが、その中でこの時期のケアに最も適した成分は、浸透性が高く、コラーゲンの合成を促すAPPSです。閉経前の揺らぎ肌が気になる方は、APPS配合の化粧品で毎日のケアを始めてみてはいかがでしょうか。
乾燥が気になる部分には肌に負担が少ない敏感肌用のクリームを、そして、肌の活性化のためにはAPPS配合の化粧品でケアを行い、閉経前のゆらぎ肌をしっかり守りましょう。
閉経前と閉経後で違う肌ケア方法
閉経後の肌は、角質が厚くなる一方で表皮や真皮は薄くなります。そこで、この時期のケアには、細胞を活性化し、真皮の厚みを回復させる作用があるレチノールが効果的です。
また、見た目年齢は、表情筋の衰えが一因で起こるたるみと大きな関係があることが判明しています。そのため、表情筋を鍛えるトレーニングやケアが若々しさの鍵になると言われています。顔のマッサージ用クリームを使用して、顔の筋肉をマッサージしながら表情筋を動かすケアとエクササイズを行うと効果的です。
閉経後、肌の乾燥が気になるときは、部分用と顔全体のクリームを使い分け、レチノールとマッサージ用のクリームでたるみのケアを行うと良いでしょう。