更年期の基礎知識

更年期に多い疑問Q&A

更年期には体や心に不調が起こるということは分かっていても、いざ自分の身に起こったときは、どんなに小さなことでも不安になるものです。

ここでは急な変化に戸惑うときに不安を取り除くことができる更年期に多い疑問Q&Aを紹介します。いざというときに参考にしてみてくださいね。

更年期に多い疑問を集めてみました

 家事や仕事が億劫。更年期のせい?

A)更年期はエストロゲンの乱高下が原因で集中力が落ちやすく、今までのように段取りを組んで家事や仕事を行うことが難しくなったり、やらなければいけないと思ってもなかなか体が動かないことがあります。

もともと注意欠陥多動性障害などの発達障害を持った人や、うつ傾向があった人は、今まで何とかやってきたけれど、更年期に入ったら症状が悪化してしまったということも少なくはありません。ホルモン補充療法が効果的な場合もあるので、気になる方は婦人科を受診してみてはいかがでしょうか。

エストロゲンの変化が原因でない場合は、うつ病や発達障害、甲状腺機能に問題はなかったかなどを調べます。原因が分ると、それに合った治療を受けることで症状を改善することができ、徐々に生活しやすくなっていくので、治療を受けることも考えておくとよいでしょう。

 閉経の時期に出るサインを知りたい

A)こんな症状がでると、あとどれくらいで閉経がくる、というようなサインはありますが、安定した月経周期は40代前半ごろから間隔が短くなってきます。その後数年は、長くなったり短くなったりとリズムが乱れるようになり、だんだん間隔が開いてやがてなくなる、というのが一つのモデルパターンです。

月経が1年以上なかったら閉経とみなされますが、気になる方は、エストロゲンと卵胞刺激ホルモンの値を調べることでも閉経したかどうかを確認することができます。閉経に関する調査では、周期が長くなって閉経したという人が全体の3割以上を占めるので、月経周期に気をつけておくと閉経のサインを見極めることができるのではないでしょうか。

 理由もないのに不安が続くのはうつなの?

A)身内に不幸があったり、リストラなど特に大きな理由もないのに不安が続くような時は、ホルモンバランスが関係しているのかもしれません。月経前に起こりやすい症状ではありますが、意味もなく不安になるのは、更年期を迎えて初めて体験するという人も少なくはありません。

不安感はホルモン補充療法で改善することもできますが、うつ病を患っている場合もあるので、気になる方は、まず婦人科でホルモン値を測り、更年期が原因の心の不調なのかどうかをチェックし、更年期の症状でない場合は精神科に相談してみましょう。我慢をしていると症状が悪化することがあるので、早めに対処したほうがよいでしょう。

 40代前半で生理がなくなるのは問題なの?

A)43歳未満で閉経を迎えることを「早期閉経」と言います。そして、早期閉経でも通常の閉経と同じように更年期の症状は現れます。特に不快な症状がないときは、月経を戻す治療を受けないというのも一つの選択肢です。

しかし、骨密度のなどを考えると40代前半の閉経は早く、閉経をするとコレステロール値が大きくあがったり、骨粗しょう症のリスクも高くなるので、1年から2年ほど月経を戻す治療を勧められることもあります。

 更年期障害の治療法にはどんなものがあるの?

A)婦人科にいくと、エストロゲンの激減を防ぐホルモン補充療法や低用量ピルでの治療が行われます。また、漢方薬も症状改善に効果的です。

心の不調が続くときは、軽い精神安定剤、動悸やほてりなどには自律神経調整剤などが処方されることもあります。

 更年期の不調と間違いやすい病気はどんなものがあるの?

A)更年期の時期に体に不調を感じると、全て更年期の症状ではないかと思うものですが、意外な病気が潜んでいることがあるので注意が必要です。

例えば、更年期の代表的な症状であるホットフラッシュや冷え、不眠などは甲状腺異常でも起こります。閉経前は不正出血か月経なのかの見極めが難しく、不正出血の場合は、子宮がんや子宮筋腫、子宮内膜症などの可能性があります。

その他、頭痛は高血圧、腰痛や首痛は腫瘍、動悸、発汗はパニック障害の可能性があるので、気になる症状が続くときは、早めに専門機関を受診しましょう。

本当につらい更年期の症状が出る人は全体の2割ほど

更年期 早めに受診する
更年期の症状には個人差があり、生活に支障が出るほど辛い症状が起こる人は、全体の2割程度という調査結果もあります。そろそろ更年期だからと特に準備は必要はありません。月経のリズムが崩れてきたと感じたときは、周期や経血量、前後の体調などをメモをしておくと良いでしょう。

更年期はいろいろな病気の芽が出やすい時期なので、不調がなくても定期的に健診を受けることも大事です。不安を感じるような不調が起こったときは、前述のメモを持って婦人科を受診してみましょう。

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